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禅とはいったいどんなもの?坐禅で得られるさまざまな効果

坐禅の様子

最近では、ビジネスシーンで「坐禅」や「マインドフルネス瞑想」といった言葉を目にすることも多くなりました。どちらも禅に関わる言葉ですが、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。ここで改めて、禅の歴史や考えかたについて簡単にご紹介しましょう。

禅の歴史

禅はいつどこで始まったのか

禅の起源のイメージ

「禅」とは仏教の言葉で、心が静かに落ち着いている状態を指す「禅定(禅那)」の略語です。そもそも仏教は、古代インドの王子だった釈迦によって、紀元前450年頃に開かれました。

仏教では「真理を知ることで、生きる苦しみから逃れられる」とされ、真理を知った状態を「悟り」と呼びます。釈迦は坐禅をすることで悟りを開き、仏になったといわれています。

その後、仏教はさまざまな宗派に分かれ、インドから中国へと伝えられていきました。中国に仏教を伝えた僧侶のひとりが、禅宗の開祖といわれる達磨(だるま)です。

だるまの写真

達磨は仏教の教えを書き記した経典を読むのではなく、釈迦に倣ってひたすら坐禅を組むことで、悟りに至ろうとしました。なんと9年間も坐禅をし続けたことで、手足が腐り落ちてしまったという伝説もあります。その伝説から、縁起物のおもちゃ「だるま」が生まれました。 坐禅は仏教の基本的な修行のひとつで、禅宗以外の仏教僧も坐禅を行います。しかし、達磨を開祖とする臨済宗、曹洞宗、黄檗宗などは、特に坐禅を重視していることから、まとめて禅宗と呼ばれています。

日本の禅宗の歴史

禅宗が中国から日本に伝わってきたのは、鎌倉時代初期のことです。仏の力にすがって救ってもらうのではなく、自力で悟りへの道を開く禅宗のストイックな考えかたは、鎌倉武士の風潮に合っていたのでしょう。禅宗はまたたく間に武家社会に広がっていきました。

室町時代には幕府の庇護を受けて、多くの禅寺が建立されました。禅寺は武士のサロンのような役割を果たし、茶道、水墨画、五山文学、枯山水といった文化芸術活動の拠点にもなっていったのです。

さらに昭和期になると、日本の禅僧が英語で書いた禅の入門書や論文が出版され、禅が世界的に広まっていきました。米アップル社の創始者であるスティーブ・ジョブズも、その入門書『禅マインド ビギナーズ・マインド』を愛読し、ビジネスシーンに役立てていたそうです。

なぜ坐禅をするのか

仏教の修行としての坐禅

坐禅の様子

坐禅とは、座ることで禅定(禅那)の境地に至る修行です。静かに座り続けることで心を安定させ、真理を悟るために行うものです。

ただ仏教では「目的をもって坐禅をするのは間違い」とされています。たしかに坐禅をすれば心は穏やかになっていきますが、それはあくまで坐禅の副産物でしかありません。

たとえば「悟ること」を目的に坐禅をした場合、一度悟ってしまったら、もう坐禅をしなくていいことになってしまいます。しかし禅宗では、悟りを得た後も何度となく坐禅を繰り返し、さらに深い悟りの境地を目指します。

目的をもたず、ただひたすらに坐ることを、禅宗の一派である曹洞宗では「只管打坐(しかんたざ)」といいます。その姿こそが仏の現れであると考えられているのです。

坐禅とマインドフルネス瞑想の違い

マインドフルネス瞑想の様子

日本の禅がアメリカをはじめとする西欧諸国に紹介されたことで、坐禅を新たに捉え直す動きが出てきました。それが「マインドフルネス瞑想」です。

坐禅を科学的に分析した結果、さまざまな効果が得られることが証明されました。マインドフルネス瞑想とは、その坐禅の科学的な効果に注目して、日常生活の質を高めるために坐禅を行うことです。

座ることそのものが目的の坐禅と、御利益を期待して行うマインドフルネス瞑想は、していることはほぼ同じですが、本質がまったく異なります。それを知っておくことで、さらに禅に対する理解も深まるのではないでしょうか。

坐禅のメリット

坐禅の様子

坐禅は効果を期待して行うものではありませんが、さまざまなメリットがあるのもまた事実です。医学の発展によって、科学的にも証明されています。

坐禅をするときの呼吸には、脳内神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の分泌を促す効果があります。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれていて、精神の安定や感情のコントロールに大きく関わっています。

セロトニンの分泌量が増えると、ストレスが軽減されリラックスできます。不眠の解消にもつながり、ぐっすり眠れるようになります。自律神経のバランスも整うので、アンチエイジングも期待できるでしょう。

何度も坐禅を繰り返せば、セロトニンの分泌が促されている状態が通常になっていきます。すると集中力もアップしますし、ストレスの影響も受けにくくなります。うつ病の予防にもつながるといわれています。

現在では、このような効果を期待して、医学的な治療にも坐禅が取り入れられています。まとまった時間をつくって坐禅をするより、毎日5~10分程度行うほうが効果的という報告もあります。

オンラインでできる坐禅体験

坐禅の様子

禅の考えかたや坐禅の効果を知って、ぜひ体験してみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、オンライン坐禅体験です。

和文化エクスペリエンスでは、京都の寺院からライブ配信で行う坐禅体験プログラムをご用意しております。正式な坐禅のしかただけではなく、禅の考えかたについても学べる内容です。画面に映し出される寺院の風景も、坐禅の雰囲気を高めてくれることでしょう。

現在は会社や学校といった団体での体験のみ受け付けております。ストレスがたまりがちな現代社会で、ひとときの穏やかな時間をみなさんで満喫してみてください。