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華道はいつから女性の教養とされ始めたか

オンライン華道体験の花の写真

目次

  1. あなたの華道のイメージは?
  2. 華道のはじまり
  3. 明治維新による茶道文化の一新
  4. 戦後・近現代の華道の認識とは
  5. おわりに

あなたの華道のイメージは?

「華道」・「生け花」と聞くと、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?

華道体験の作品の写真

昨今では、日本の古き良き文化を大切にする女性の間で受け入れられ、少々格式の高い習い事、というようなイメージが一般的だと思います。学校の部活動等で華道を習う習慣は一部で残っていますが、現代の日本ではあまりポピュラーな習い事とは言えないでしょう。このように華道を習う文化は薄れてきていますが、昭和の時代では女性の教養を身につけるための代表的な習い事や花嫁修行の一環として、広く親しまれていました。

華道体験にて花を生ける女性の写真

現在でも「女性のたしなみ」としてのイメージが強い華道ですが、その歴史をさかのぼると、元々は男性の文化ということがわかります。今回は、男性の文化として始まった華道が、いつから女性の教養として根付いてきたのか、その変遷を辿りたいと思います。

華道のはじまり

華道体験の花たちの写真

日本の華道は、仏教が伝来した際に仏僧が葬式で故人に花を供えたことがはじまりだと言われています。この手向けられる花は、供花(きょうか / くげ)と呼ばれ、現在の仏葬でも、菊・蘭・百合などの白を基調とした花をお悔やみの際にお供えする文化が残っています。

さらに、最も古い華道の家元である池坊の初代・池坊専慶も、実は元僧侶という事実があります。このことからも、華道の起源は僧侶によるものであることがわかるでしょう。

その後、平安時代には、すでに一輪挿しの文化が上流階級の間で親しまれ、かの有名な枕草子の作品からも、お花の文化が根付き始めていたことががうかがえます。

華道体験の花の写真

それから江戸時代中期以降は、男性のたしなみとして、華道の文化が民衆にも広まりました。上流階級の公家や武家から、町人までにも親しまれ、あの天下の大将軍織田信長までも、大変花を好んでいたと言われています。戦国時代の武将達が戦の合間を縫いながら、花に思いを馳せていたなんて素敵ですね。

明治維新による茶道文化の一新

徳川家康が長かった戦乱の世に終止符を打ち、200年あまり続いた徳川諸軍の時代もついに終わりを告げます。そして1863年の大政奉還を始めとした明治維新により、日本中が一新されました。この時期に、男性中心で行われていた華道の文化も、一気に変わったのです。

華道の花の写真

明治時代、「女性は家庭に入り家族を支える」「男性は外に出て働く」考えが一般的で、高等教育は女性にとって奨励されていませんでした。しかし、1899年「高等女学校令発布」とともに、国家のための女性教育制度の充実が唱えられ始めました。それと同時に、「家政に優れた妻」、「教養を備えた母を育てる」、という女性像が広まり、華道、茶道、琴が礼法教育の一環として、全国の女学校で徐々に取り入れられます。そのため、華道は女性の教養として根付いたのです。

戦後・近現代の華道の認識とは

世界大戦の勃発により、花を楽しむ文化は一時消えかけました。さらに、終戦を迎えると、授業の一環として行われていた華道をはじめとした茶道や琴の礼法教育が廃止されることとなります。これは、アメリカのGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の政策によって唱えられた男女平等、それに伴う学校教育の男女共学の原則によるものです。戦前では、性別により学校やクラスが分けられていましたが、男女が共に授業を受けるようになり、女性の教養として取り入れられていた日本文化も授業では扱われなくなりました。

華道体験の作品の写真

その中で、華道は部活動という形で広く取り入れられることとなり、現在でもその歴史を語り継いでいます。

また、高度経済成長とともに、これまで上流階級の習い事であった華道が、中流階級にも手の届く習い事として、上流階級のステータスにあこがれを持っていた当時の女学生たちに人気を得ました。そのようなイメージが、昭和末期でも受け継がれ、お免状や資格を取ることがステータスとなり、格式の高い習い事として、花嫁修行の一環や女性の教養として位置付けられました。

おわりに

現在では、特に女性に親しまれる習い事というイメージが強い華道ですが、実は男性の文化として起源していたという歴史がありました。

華道体験を楽しむ女性の写真

近年、女性が華道を習う文化が薄れてきていますが、古き良き日本文化を大切にする素敵な女性を目指して、華道を体験してみるのはいかがでしょうか?

また、現代は女性のイメージが強い華道ですが、男性も過去の歴史にならい、お花に触れてみませんか?

日本文化体験のできる東京の寺院の写真

日本文化は性別の垣根を越えて、多くの人に愛されるべき価値ある文化であり、季節の変化や生命の移ろいを感じることで、日本の和のこころを実感することができます。

華道体験の作品の写真

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